御忌(ぎょき)について

「お念仏を称えれば、誰もが極楽浄土に往生できる」。
この教えを掲げ浄土宗を開き、生涯をかけてとき広められた法然上人のご遺徳を偲ぶ法要を御忌(ぎょき)といいます。今回はその「御忌」について簡単にまとめてみました。
-「御忌(ぎょき)」という言葉の意味-
「御忌」という言葉は、もともと天皇陛下・皇后陛下の年忌法要の尊称として用いられていました。1524年、後柏原天皇が「法然上人の年忌に『御忌』の名称を用い、七日間の法要を努めよ」と、総本山知恩院に詔勅を下されたことにより、「御忌」は法然上人の年忌法要として定着し、全国の浄土宗寺院でも勤められるようになりました。
明治10年に知恩院が日程を変更してから、他の大本山や一般寺院でも、1月25日のご命日とは時期を異にして務めることが多くなっています。
-鶴林寺の御忌-

本年も鶴林寺では4/24(木)に法然上人御忌会をお勤めします。当日は、近隣寺院のご住職方にもお越しいただき、共に法要をお勤めいたします。また、法話には西福寺の宮澤正順上人をお迎えし、お話をいただきます。雅楽(ががく)の演奏もございますので、普段の法要とは一味違う、厳かで美しい音色の中、心静かにお参りいただけます。
法然上人のご遺徳を偲ぶと共に、ご先祖を想い、報恩感謝のお念仏を一緒にお称えしましょう。